脱原発と代替エネルギー

東日本大震災福島原発事故以来、いろんな所で゛脱原発゛が声高に叫ばれるようになりました。

今回の事故が、地震に対しての事故ではないにせよ(地震では原発は運転停止してましたから)、

メルトダウン、そして放射能漏れという、日本原発史上最大の事故だったんですから、

原発事故被害者の人達を始め、至極当然の反応です。


ただ、言論に対して責任があるべき大手メディアやマスコミ媒体からは、

揚げ足取りのような反対論しか聞こえてこないんですよね。

原発を廃止した場合の、代替エネルギー論議が全くない。


言いっ放しですわ。


無責任甚だしいですな。


私は、原発推進派ではありませんが、

電力の安定供給を考えた場合、原発やむなしと考えていたので、

代替エネルギー論議もきちんとして欲しいんですよね。


日本の産業を支える上で、電気はなくてはならないもんなんです。

太陽発電や風力発電は、安定供給の面で、原発代替エネルギーになりえない。

ましてや、石炭・石油・天然ガスの化石化燃料は、CO2の問題もあるし、

完全輸入頼みで、安全保証上の問題にも直結してくる。


さて、どうしよう。



まず、考えられるのが、「メタンハイドレード」。

最近よくテレビに登場しますね。

メタンと氷が結合した、いわゆる「燃える氷」です。

日本近海に、国内消費の100年分が埋蔵されているらしいですが、

採掘コストが高い、または、採掘時に溶け出したメタンが、環境面に与える影響などで、

実用化には至っていません。


次に「宇宙太陽光発電

打ち上げた人口衛星で、地球周回軌道上で発電し、マイクロ波やレーザー光に変換して、

地上の受信局に送信し、地上で電力に再変換する。

無尽蔵の太陽エネルギーを、天気や夜間という条件に左右されず利用できる。

なにやら、SF映画みたいですが、技術的には可能だそうです。

これも実用化に至らないのは、コストパフォーマンスの問題なんですかねぇ。


そして、私の希望の星が
「オーランチオキトリウム」

炭化水素を高効率で生成蓄積させる、いわゆる「石油を作る藻類」です。

深さ1mのプールで培養した場合、2万haの培養面積で、日本の石油の年間消費量が賄える。

日本の耕作放棄地が、38.6万haなので、培養地候補に困る事はないでしょう。

日本が産油国になり得るチャンスなんです。



こんな凄い技術があるのに、何故国家プロジェクトとして予算を計上しないのか。

石油メジャーや、軍産石油複合体の超大国の影がチラチラと見え隠れしますが、

隣の遅れてきた帝国主義的膨張国家に、技術を盗まれるよりマシなんじゃあないかと思うんだけどなぁ。



素人の私が、少しの文献やメディア、ネットの情報で知識が手に入るんです。

政治家は、票計算ばかりしてないで、国家百年の計をもって政務に励んで欲しいモノです。

またメディア媒体も、単なるイデオロギーや、見せ掛けの受けの良さだけで、

番組や記事を作り上げるのは止めて欲しいですね。


こんな事を続けていると、政治家(は既にそうかも知れないですが)、

既存のメディアと共に、国民からの信用を失い、時代にも取り残されてしまいます。